エリザベスカラーは治療アイテム
こんにちは。市川動物病院です🐰 早くも、もう今年も半分が過ぎようとしているのですね💧あっという間の一年になりそうです💧 気象の変化が激しく、これから梅雨に入るという事で、警戒しておかないといけない時期なのですが、すでに関節炎や、膀胱炎などの診療が多くなっていますので、もし腰痛持ちや、膀胱炎の経験があるお家は、今からトイレのチェックや行動の制限などで、守る治療を始めてみてください😌 常備薬で手元に痛み止めを用意しておくでもいいですよ!また、今なにも症状が出ていないけど、尿検査だけしておこうかなと前もって診ておくことで、膀胱炎ではないが、少し感染が見られるからお薬を出しましょうと超初期の治療が出来る場合もあります。いざとなった時に、まず家でサッと一回分でもいいので内服できると、本人の負担も軽減できます👍

さて、今月のアドバイスは【エリザベスカラー】です。 エリザベスカラーとは上記のイラストにある、首に着けて舐めたり引っ掻いたり出来なくさせる治療用のアイテムです。 歴史は古く、素材や色、形状など改良していき、今では色々な種類が見られるようになりました。 このエリザベスカラーなのですが、着ける事イコールストレスだと思っている方がとても多いです。確かに、普段身に着けないものを治療の為に着けるわけですから、ストレスが全くないとは言いません。しかし、これはストレスなんだ、可哀想、辛い事なんだと教えるのは、実は飼主さんなんです😭
「ごめんね。これを先生からつけるように言われたから我慢するんだよ。動きづらいよね。食べづらいよね。治るまでは辛抱だよ。」
犬猫兎鳥ハムスター、皆共通です。これは、嫌な物なんだ、怖いものなんだと教えてしまうのはその時の飼主さんの言葉と表情、行動から動物達は何かとんでもない事をされてる!怖い!やだ我慢なんかしたくない!と恐怖を感じてしまいます。
私達もドッキリ番組などで、ただのゴムで出来た虫を、危ない!気をつけろ!と周りから言われると、恐る恐る近づくし、ちょっと動いただけでギャーっと恐怖が襲い掛かってきますよね😱😱あの心理と同じで、信頼している飼い主様が、ごめんごめんと言いながら着けると、不安と恐怖しか感じられないので、本人もパニックになります💦
エリザベスカラーは治療には欠かせない物で、皮膚病や耳の病気、目の病気。手術後の管理など、様々な部位に一生使える物ですし、役立つものです。舐められない、いじらないということが、どれほど症状の緩和や完治に役立つのか。人間はダメだとわかれば、多少触ってしまっても自分で静止することが出来ます。しかし、動物達は理屈がわからないので、気になればずっと集中していじってしまいます。それを、カラーで出来なくすることにより、傷の治りや皮膚の傷みが改善されていきます。 ですので、投薬をしたり消毒をするのと同じ感覚でカラーを家で使用していただきたいのです😊 洋服を着せれば舐めないというのであれば、わざわざカラーを付ける必要はありませんが、どうしても本人がいじってしまうのであれば、着けないと中々治りません。
「かっこいいね!よく似合ってるよ!可愛い!」などと、動物達が喜ぶ言葉や、飼い主様の笑顔、普段と変わりない行動をすることにより、動物達は、何かつけられたけど、みんな褒めてくれる♬これを付けるとみんな笑ってくれる♬と学習していくので、カラーを付ける事はストレスでも、苦痛でもありません。
見た目、可哀想ですよね😅よくわかります。重そうに見えたり、嫌がる仕草を見てしまうと、不憫だなと思うお気持ちも理解しておりますが、お薬を飲むこととカラーを付ける事は同じだと考えてみて下さい。 引っ掻かないで、舐めないでいてくれた子と、カラーを付ける事を嫌がり投薬や処置だけでいた子とでは、完治までの時間が2倍3倍かかります。
ですので、当院では、視界を遮らない用、透明のカラーをお渡ししていますので、今ある病状を良くするため治すために、怖がらないで不安がらないで試してみて下さい😉

~中毒情報です~
梅雨時期に入りますから普段のご飯の管理を注意して下さい。 飲み水も、日が当たらない場所への移動や、一日最低1回は交換して下さい。
防水スプレーを使用する時期だと思います。
必ず外で行う事、そして、動物がいない場所で使用する事。 人も動物も、防水スプレーを吸い込むことにより、呼吸器症状が出ます。 人気のいない玄関だからと油断していますと、その人も後から入ってきた動物達も吸引し、倒れてしまうことになりますので、ご注意ください。