高齢期の過ごし方
こんにちは。市川動物病院の看護師です🎤🐰
寒かったりぽかぽか心地よい日だったり、色々と地球も忙しいですね(笑)🌎
動物達も、気温や気圧に振り回されて体調を崩している子が多いです。体の痛みや、胃腸関係、外耳炎など症状は様々ですが、その中でも今まで何とか保ってきた部分が再発をする子が多く、久しぶりに注射に通ったり薬を持って帰ったりと、飼い主様も慌ててしまいますね💦
ここ2週間の週間予報もグチャグチャですので、注意して下さいね☔⛅
さて本日は【老い】に関してです。ちょっとね・・・考え⛅きゃいけないけど、考えたくないことなのですが、我々同様動物達も年齢を重ねればいずれ、高齢となりお別れを迎える事となります。
今まだ1歳、2歳だから考えられない!という方も、もう10歳だから高齢期だよという方にも参考になればいいなと思います。
『自分の親は死なない』と昔から言われる、言い伝え・例え話しみたいのがありますが、これは自分の親が亡くなることが想像できないとか、自分の親はずっと生きている気がするという気持ちを表す言葉ですが、まさしく、皆様の大切な家族、動物達も頭ではわかっていても、うちの子はまだまだ大丈夫という自信とも言える気持ちがあり、持ち合わせて当然だと思います。
しかし、命は限りがありますから、いずれお別れはきます。それまでの高齢期(お年寄り期間)にどのような心構えでいればいいのか?どのように対応していただくのがいいのか?など、今月はお伝えいたします😊

元々犬も猫も7歳や8歳が平均寿命だったのが、今は犬猫共に約15年と言われています。どんどん医療の発達と生活の仕方の変化により、寿命が長くなったことはとても嬉しいのですが、その分様々な病気や気質と向き合う時間も出てきました。
人間同様痴呆もありますし、体の変化、心の変化、性格の変化、動物達は今は人間同様の高齢期を迎えています。
食の変化や、頑固になる、目や耳の衰え、関節の痛み、筋力の低下など。どうしたらいいのか?を考える時には、是非、🐶人間だったらどうなんだろう🐱と考えて頂くと答えやヒントが出やすいと思います。
先月もお伝えしましたが、ペットだから、動物だからという考え方はもはや今の生活には相応しくなく、犬だし猫なんだけど、生活を共にしている時点で人間同様の生活をしている今現代は、人間の物も大いに活用してください。
そして、人間同様にお世話の仕方や介護も試してみて下さいね。
✨若い時と違い、当たり前に出来ていたことが出来なくなります✨
📍最近トイレを失敗されて困ります。
トイレを大きくしてみてはどうでしょうか?またがないでいいように、フラットなトイレにしてはどうでしょうか?人間もバリアフリーが当たり前化していますので、動物達も年を取ったのなら、バリアフリーです。
📍散歩に行っても歩かなくて。。。
体の痛みや筋力の低下、体温の低下を持つ高齢の人間や動物達に毎日30分歩くのはきついです。ちょっとお散歩程度の5分くらいならいいでしょう。心臓も弱っているかもしれないお年寄りの人間や動物にハァハァ息が切れるくらい、毎日歩きなさいと言えませんよね💦
📍食事が食べられなくなってきて痩せてきた。
一回量が少なくなりますから、何回も小分けに与えてみたらどうでしょうか?少し水分を多くして飲み込みやすくしたものを与えてみてください。人間も年を取るにつれどんどん太っていく方は特定の病気以外ありませんよね?
病気が無く痩せていくのは筋力の低下です。
📍以前は無かったのに噛みついてきたり、触ると怒るようになった
体の痛みが一番多いです。動物達も何故痛いのかがわからないので、触れられるだけで体に緊張が走り全身痛いような気になってしまいます。
他は、年を取ると頑固になるのは動物達も同様ですので、絶対嫌だ!という気持ちが生まれてきても、そういうお年頃なのねとそっとしてあげましょう
📍良く寝ています
高齢期は良く寝ます。しかし、昼間はわざと起こしてあげてください。そうしないと、昼夜逆転し、夜泣きが始まってしまいます。気持ちよさそうに寝ているのを起こすのは可哀想ですが、夜泣きは飼い主様もご近所様の問題にもなりますから、なるべく昼間は起こすように努めてみて下さい。
その他にも、口が臭います、毛が伸びません、一日中鳴いていますなど、様々なご質問を戴きますが、全てにおいて人間だったらと考えてみて下さい😌
3月:暖かい日が増えますと殺虫剤や除草剤が早くも使われます。変に草が枯れている場所には近づかせないのが一番の予防です。
お引っ越しシーズンでもありますので、片付けていたら出てきた保冷材や乾燥剤なども注意して下さい。
