処方食について
こんにちは。市川動物病院の看護師ゆーです🎤🐰先日は診療の変更をお知らせいたしましたが、皆さまダウンロードはしていただけたでしょうか?ぜひ、ペットPASSをご活用くださいね😊✨
さて、今日のアドバイスは、【処方食🍚】についてお話致します😌
処方食とは、病院で獣医師の指示によって提供される食餌療法という意味です。本来は診察をし、獣医師が治療の一環として食事をその子に適した内容の物へ変更し、体調を整えましょうという意味を持つ、食べる薬のようなご飯です。
しかし、近年では少し大きいホームセンターやペットショップに行くと、病院で処方するご飯と同じ物が売っています。そして誰でも買えるように、一般食と同じような陳列方法で売っています😅
以前から動物病院業界では注意喚起している話題なのですが、獣医師からの指導の下使用している方が、ペットショップに行き、病院で購入する物と同じ物を購入するのは全く問題ありません。値段や、規格、賞味期限などの違いがあるかと思いますが、指示されたものを購入する分には問題ありません。
しかし怖いのは、何もわからない、獣医師からの指導が無い方、または、指導が必要だとは思っていない方が処方食を買い、使用し続けるという事です。
たかだかご飯でも、先ほど私は敢えて『食べる薬』という様に表現しましたが、お薬的な効果があるものもあります。
尿が出ずらい子が食べるご飯を、何も症状の無い子が食べ続けると、結石が出来てしまう可能性があります。また、下痢を治そうと消化器疾患のご飯を食べると、もっと腸の運動が盛んになり、ますます下痢が酷くなるケースもあります💦
パッケージには、ダイエットが必要な子・下痢が治らない子・心臓疾患のある子などと、大まかな使用目的の表示はされていますが、それが全部皆様の子に当てはまるわけではありませんし、中にはその食事を使いながら検査を定期的にしないといけないご飯もあります。
例えば下痢という症状一つとっても、下痢を止めて硬い便にしなくてはならないタイプと、下痢を止めずに、出し切らないといけないタイプがあります。中毒症状を示す子は、便を固めるのではなく、体の中に残っている毒素を出し切ることが大切です。
また、一概にダイエットと言っても、何が原因なのかによってご飯が変わってきます。糖尿病が隠れているなら、使ってはいけないご飯もあります。高齢の子のダイエットに食事を変えたいのなら、塩分やミネラルも制限された食事を選ばないといけません。
ご自身の判断での食事の変更は時に、真逆の症状を引き起こしてしまいますので、処方食はむやみに購入せず、こういう物があったんだけど、うちの子にどうか?とぜひ、看護師や先生に確認してみて下さいね😉
2日3日食べたからと言って、体に支障が出る事はまずありません。あくまでも食べ続けた場合という例でお伝えしましたが、やはり処方食は一度病院で相談を受けてから購入する事をお勧めしております。
一般食でも、その子によって合う・合わないがありますので、食事による反応は人も同じですが、胃腸障害・皮膚疾患にも影響が出ますから、何かご不明な点や、ご質問がある場合はご相談ください😊✨
我々も同じですが、やはり食べ物は大切ですよね😮我が家の猫ちゃんも腎臓病のご飯を食べています。予防を兼ねて使用していますが、昔と比べるとご飯も美味しくなったようで、食いついてくれるようになりました。
ネットにはたまに、処方食は不味くて食べないから費用の無駄と書いてあるサイトもありますが、近年のご飯は美味しくなりましたよ😊 必要な時期が来ましたら、食べる薬としてお考え下さいね。
失礼致します🐰